フランソワーズ・バレ・シヌシ。Francoise Barre-Sinoussi。ノーベル医学・生理学賞受賞者。
リュック・モンタニエ。Luc Montagnier。ノーベル医学・生理学賞受賞者。
ハラルト・ツアハウゼン。Harald zur Hausen。ノーベル医学・生理学賞受賞者。
2008年10月6日、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2008年のノーベル医学・賞生理学を、フランスのパスツール研究所のフランソワーズ・バレ・シヌシ教授、世界エイズ研究予防財団のリュック・モンタニエ博士、ドイツがん研究センターのハラルト・ツアハウゼン名誉教授の3人に授与すると発表。
フランソワーズ・バレ・シヌシ教授は1947年、フランスのパリ生まれ。パリ大学卒業後、アメリカ国立がん研究所を経て、現職。
リュック・モンタニエ博士は32年、フランスの中央部のシャブリ生まれ。パスツール研究所教授、アメリカのニューヨーク大学教授を経て、世界エイズ研究予防財団理事長。
2人は、81年にアメリカで最初の患者が確認されたエイズの原因が、HIV(エイズウイルス)であることを83年に発見。これにより、診断法と抗ウイルス薬の開発が進むなど、HIV治療法開発への貢献が評価された。
ハラルト・ツアハウゼン名誉教授は36年、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州生まれ。デュッセルドルフ大学などを経てドイツがん研究センター所長を2003年まで務めた。1975年コッホ賞、2008年ガードナー国際賞を受賞。子宮頸がんの患者からがんを引き起こすHPV(ヒトパピローマウイルス)を1983年に発見。発見されたHPV16型と18型による子宮頸がんを防ぐワクチンは、日本でも承認に向け審査が進んでいる。