モーリス・ジャール。Maurice Jarre。作曲家。
2009年3月30日、デビッド・リーン監督の映画「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」「インドへの道」でアカデミー賞作曲賞を3度獲得したフランスの作曲家モーリス・ジャールさんが、がんのため死去。84歳。
1924年、フランスのリヨン生まれ。パリ音楽学院を卒業後、短編映画などで音楽の作曲を始める。60年代にハリウッドに進出。62年の「アラビアのロレンス」、65年の「ドクトル・ジバゴ」、84年の「インドへの道」でアカデミー賞作曲賞を受賞した他、「刑事ジョン・ブック 目撃者」「ゴースト ニューヨークの幻」など、多くの作品の音楽を手がけた。「首都消失」など日本映画の音楽も担当しており、2008年には業績を振り返るドキュメンタリー「モーリス・ジャールの軌跡」を上映した大阪ヨーロッパ映画祭の名誉委員長を務めるため、15年ぶりに来日。09年2月のベルリン国際映画祭では名誉金熊賞を受賞したばかりだった。