カワカミ・ミエコ。作家。
2010年1月12日、映画専門誌「キネマ旬報」の2009年ベストテンと個人賞が発表され、「パンドラの匣(はこ)」に出演した芥川賞作家の川上未映子が、新人女優賞を受賞。芥川賞作家が俳優として受賞したのは初。
1976年8月29日、大阪府生まれ。高校卒業後、様々な職業を転々としながら、大学の通信教育で哲学を学ぶ。2002年に歌手としてデビュー。3枚のシングルと3枚のアルバムを発表。05年、雑誌「ユリイカ」に詩を寄稿し、文筆家としてデビュー。07年、初めて書いた小説「わたくし率イン歯ー、または世界」が第137回の芥川賞候補作となり、08年の「乳と卵」で第138回芥川賞を受賞した。女優デビュー作となった「パンドラの匣」は太宰治の同名小説が原作で、川上は終戦直後、結核の療養所に入院した少年ひばりが恋心を抱く看護婦長「竹さん」役を演じた。