フクダ・ヨウイチロウ。脚本家、演出家。
2010年4月11日、人気ミュージカル「ショーガール」シリーズやニール・サイモンの「おかしな二人」などを手がけた脚本家で演出家の福田陽一郎さんが、膵臓がんのため死去。77歳。
1932年6月25日、東京生まれ。東京大学文学部仏文科在学中から学生演劇にかかわり、57年日本テレビに入社。ディレクターとして、「男嫌い」や渥美清主演の「四重奏」といったコメディーの脚本や演出を手がけ、73年独立。木の実ナナと細川俊之のコンビで74年から15年間東京・パルコ劇場で毎年上演されたオリジナル・ミュージカル「ショーガール」シリーズでは脚本と演出を担当。全16作の公演数は地方公演を含めると約600ステージに達する人気を集めた。79年にはニール・サイモンの「おかしな二人」を初演出し、80年代以降ウェルメード・プレーが人気を呼ぶきっかけを作るなど、都会的なセンスの現代劇を得意とした。他の演出作にタップダンス・ショー「シューズ・オン!」シリーズなどがある。