ピーター・イエーツ。Peter Yates。映画監督。
2011年1月9日、迫力のあるカーチェースが話題となった映画「ブリット」などの作品で知られるイギリスの映画監督で、長年闘病生活を続けていたピーター・イエーツさんが死去。81歳。
1929年7月24日、イギリスのハンプシャー州生まれ。ロンドンの王立演劇学校卒業後、舞台俳優、レーシングドライバーを経て映画界入り。J・リー・トンプソン監督の「ナバロンの要塞」(61年)の助監督などを経て、63年「太陽と遊ぼう!」で監督デビュー。67年のアクション映画「大列車強盗」の成功でハリウッドに招かれ、スティーブ・マックイーン主演でサンフランシスコを舞台にしたカーチェースが話題となった映画「ブリット」(68年)でその地位を不動のものとした。「ヤング・ゼネレーション」(79年)、「ドレッサー」(83年)ではアカデミー監督賞にノミネートされるなど、ヒューマンドラマでも高い評価を得ていた。劇場映画としては99年制作のラブ・コメディー「ニューヨークの亡霊」(日本未公開)が遺作で、近年はテレビドラマを手がけていた。他の映画作品に「ジョンとメリー」(69年)、「マーフィの戦い」(71年)、「ホット・ロック」(71年)などがある。