マブチ・ハルコ。本名、井上明子(イノウエ・ハルコ)。女優。
2012年10月3日、演技派の脇役として数多くの映画やテレビで母親役を演じた女優の馬渕晴子さんが、肺がんのため死去。75歳。
1936年11月2日、東京生まれ。高校生の時にスカウトされ、54年映画「女人の館」でデビュー。57年にNHK専属となり、冨士真奈美、故小林千登勢さんとともにドラマ「輪唱」で3姉妹を演じ、「NHK三人娘」として人気になった。59年NHKから日本教育テレビ(現・テレビ朝日)に移籍し、ドラマ「あの波の果てまで」でヒロインを演じて人気を不動のものとした。60年に俳優の故井上孝雄さんと結婚。その後、ドラマ「三人の母」「雲のじゅうたん」「春日局」「甘辛しゃん」、映画「祭りの準備」「TOMORROW 明日」「遠き落日」など、母親役を中心に活躍。40歳となる77年に、日本の女優として初めてヌード写真を披露したことでも知られる。2013年公開の映画「ばななとグローブとジンベエザメ」が遺作となった。