サクライ・センリ。本名、桜井千里。ミュージシャン、コメディアン、俳優。
2012年11月10日、1960~70年代に一世を風靡(ふうび)した音楽グループ「クレージーキャッツ」のメンバーとして活躍した桜井センリさんが、都内の自宅で死去。86歳。病死とみられる。
1926年3月20日、イギリスのロンドン生まれ。父の仕事の赴任地であるロンドンで3歳まで過ごし、早稲田大学第一政治経済学部在学中からジャズピアニストとして活動。54年、フランキー堺が率いるバンド、シティ・スリッカーズに加入。60年、病気休養した石橋エータローの代役としてクレージーキャッツに加入。石橋の復帰後もバンドに残り、映画やドラマにも多数出演。ひょうひょうとしたキャラクターやかつらをかぶった女形ギャグで人気となり、殺虫剤のテレビCMの「ルーチョンキ」のフレーズは流行語にもなった。最後に公の場に姿を見せたのは、2010年11月11日に行われた元クレージーキャッツのメンバー谷啓さんのお別れの会で、独り暮らしの桜井さんは、自宅で亡くなっているのを近所の住民と警察官に発見された。