センゴク・ノリコ。本名、森礼子。女優。
2012年12月27日、映画「酔いどれ天使」「静かなる決闘」など、黒澤明監督作品の常連として知られ、晩年はテレビドラマでも親しまれた女優の千石規子さんが、老衰のため死去。90歳。
1922年5月29日、東京生まれ。戦前から戦後にかけて人気を集めた大衆劇場「ムーランルージュ新宿座」で踊り子となり、水谷八重子一座、苦楽座、新協劇団を経て47年東宝に入社。同年公開の「女優」で映画初出演。以後、黒澤明監督作品の「酔いどれ天使」(48)、「静かなる決闘」(49)、「野良犬」(49)、「醜聞」(50)、「白痴」(51)、「七人の侍」(54)などに続けて出演し、名脇役として高い評価を得た。晩年はドラマ「Dr.コトー診療所」(2003)の助産師役などで、個性的なおばあさん役を演じて親しまれた。他の出演作に映画「八ツ墓村」(1951)、「悪魔が来りて笛を吹く」(54)、「近頃なぜかチャールストン」(81)、テレビドラマ「3年B組金八先生」(80)、「たけしくん、ハイ!」(85)など多数。