ルイス・ハミルトン。Lewis Hamilton。F1ドライバー。
2007年6月10日、カナダのモントリオールで開催された、自動車レースのF1第6戦、カナダグランプリ(GP)で、ルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)が、黒人ドライバーとしてF1史上初となる優勝を飾った。
1985年、イギリス、ハートフォードシャー州生まれ。父方の祖父母はカリブ系の移民。8歳からカートのレースを始め、間もなくイギリスチャンピオンを獲得。98年からは、F1チームのマクラーレンに認められ、活動資金の支援などを受ける育成プログラムに参加。2000年にカート世界選手権で優勝するなど実績を積み、06年には、F1の下部レース、GP2で年間優勝を果たした。同年11月にマクラーレンからのF1参戦を発表。1950年から始まるF1の歴史で、初めて参戦する黒人ドライバーとして注目を集めた。F1デビューとなった2007年シーズンは、開幕戦のオーストラリアGPで、11年ぶりとなる新人ドライバーの初戦表彰台(3位)を獲得。以後、4戦連続で2位となり、実力を示した。カナダGPでは、9日の予選で自身初となる首位に。翌10日の決勝は、事故、トラブルが相次ぎ、出走22台中10台がリタイアする荒れたレース展開となったが、ハミルトンはスタートから終始、首位を守ってゴールした。22歳154日の優勝は史上4番目の若さ、更新中だったデビューからの連続表彰台記録も6に伸ばす、記録ずくめの優勝となった。