ミズノ・ハルオ。本名、山下奉大(ともひろ)。映画評論家。
2008年6月10日、テレビの映画番組の解説などで知られた映画評論家の水野晴郎さんが、肝不全のため死去。76歳。
1931年、岡山県生まれ。父は軍人で、幼少時は旧満州で過ごす。戦後、岡山に戻り、洋画会社で宣伝の仕事をしたいと上京。20世紀フォックス、日本ユナイト映画で宣伝を手がけ、「史上最大の作戦」「夕陽のガンマン」などの映画の邦題をつけたという。72年、日本テレビ系の映画番組「水曜ロードショー」(後に「金曜ロードショー」)の解説に指名されたのを機に独立。朗らかな笑顔や、「いやあ、映画って本当にいいもんですね」という名文句で、お茶の間に親しまれた。また、映画「シベリア超特急」シリーズでは企画・製作・監督などを手がけ、カルト的な人気を博した。「映画がいっぱい」「母の愛、そして映画あればこそ…」などの著書がある。世界の警察事情に精通しており、「アメリカンポリス体験旅行」などの著書もあった。