テラウチ・ダイキチ。本名、成田有恒(ゆうこう)。作家、僧侶。
2008年9月6日、直木賞作家で、スポーツ評論でも活躍した僧侶の寺内大吉さんが、心不全のため死去。86歳。
1921年、東京生まれ。大正大学在学中に生家の寺で住職となるが、55年に「逢春門」で第47回サンデー毎日大衆文学賞を受賞。57年、司馬遼太郎、黒岩重吾らと同人誌『近代説話』を創刊し、60年に同誌掲載の「はぐれ念仏」で第44回直木賞を受賞した。ギャンブル小説やスポーツ小説も数多く執筆し、ボクシング、プロレス、競輪などのスポーツ評論家としても活躍。ベレー帽姿で親しまれた。浄土宗の宗務総長や東京・芝の増上寺の法主を務め、「開かれた浄土宗」を唱えるなど、仏教者としても活躍した。