シドニー・ルメット。Sidney Lumet。映画監督。
2011年4月9日、陪審員制度を描いた「十二人の怒れる男」、テレビ局の内幕を描いた「ネットワーク」などの社会派作品で知られるアメリカの映画監督のシドニー・ルメットが、リンパ腫のため死去。86歳。
1924年6月25日、アメリカのペンシルベニア州生まれ。50年代初めからテレビ作品の演出で活躍、57年にはテレビ作品を映画化した初監督作品「十二人の怒れる男」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。73年の「セルピコ」では警察の腐敗、76年の「ネットワーク」では視聴率獲得に狂奔するテレビ局の内幕を描くなど社会派の作品で知られる。他の作品に「オリエント急行殺人事件」(74年)、「狼たちの午後」 (75年)、「評決」(82年)、など。アカデミー賞監督賞には縁がなかったが、2005年に名誉賞が贈られている。