ミウラ・シヲン。作家。
2012年4月10日、直木賞作家の三浦しをんが、国語辞書の編纂(へんさん)に打ち込む編集者を描いた小説「舟を編む」(光文社)で、全国の書店員によって選ばれる「2012年本屋大賞」を受賞。
1976年9月23日、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、2000年に就職活動をテーマにした長編小説「格闘する者に○(まる)」でデビュー。05年に「私が語りはじめた彼は」が山本周五郎賞候補、「むかしのはなし」が直木賞候補となり、翌06年、便利屋を営む男を描いた「まほろ駅前多田便利軒」で第135回直木賞を受賞した。他の作品に箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」、文楽に情熱を傾ける若手大夫を描いた「仏果を得ず」、山奥の村で林業を営む人々を描いた「神去なあなあ日常」などがある。直木賞と本屋大賞の両方を受賞した作家は初めて。