ミヨシ・キョウゾウ。本名、佐々木久雄。作家。
2007年5月11日、直木賞作家の三好京三さんが、脳梗塞のため死去。76歳。
1931年、岩手県生まれ。県立一関高等学校(現一関第一高等学校)在学中から文芸活動を開始。高校卒業後すぐに助教諭として教壇に立ち、71年、慶応義塾大学文学部を通信教育で卒業。教壇に立つ傍ら作品を発表し続け、58年の「北の文学」東北作家集で笹原耿二の筆名でデビュー。75年、作家きだみのるの娘を引き取り育てた経験をもとにした小説「子育てごっこ」で文學界新人賞、77年第76回直木賞を受賞し、78年文筆業に専念。80年代半ばにはその養女との間に亀裂が生まれたが、後に和解した。他の作品に「分校日記」「俺は先生」「女人平泉」「独眼竜政宗」「なにがなんでも作家になりたい!」「遠野夢詩人」など。一関市の「文学の蔵」運動にかかわるなど、東北地方の文芸振興や後進の育成にも力を注いだ。