ロイ・シャイダー。Roy Scheider。俳優。
2008年2月10日、「ジョーズ」「フレンチ・コネクション」「オール・ザット・ジャズ」など、多くの話題作、大作に出演した俳優のロイ・シャイダーさんが、血液細胞がんのため死去。75歳。
1932年、アメリカのニュージャージー州生まれ。少年時代はボクシングに熱中し、特徴ある鼻は、当時の試合で骨折したことによる。大学進学後は、法律家を目指しながらも演劇に関心を持ち、学生演劇のグループに参加した。その後、オフ・ブロードウェーのシェイクスピア劇で注目され、オフ・ブロードウェーで最も名誉あるオビー賞を受賞するなど活躍。64年に低予算のホラーで映画デビューを果たした後、着実にキャリアを重ね、71年の「フレンチ・コネクション」では、ジーン・ハックマンの相棒役でアカデミー助演男優賞候補となった。75年のスティーブン・スピルバーグ監督「ジョーズ」では、人食いザメに対決を挑む警察署長を演じて知名度を高めた。以降、「マラソンマン」「恐怖の報酬」「ブルーサンダー」など、話題作に次々と出演。79年の「オール・ザット・ジャズ」では、アカデミー主演男優賞候補になった。2004年に多発性骨髄腫を発病し、闘病生活を送っていた。