ナカムラ・ミサト。柔道選手。
2008年8月10日、北京オリンピック女子柔道52kg級の3位決定戦で、19歳の中村美里が金京玉(韓国)に一本勝ちして、銅メダルを獲得。平成生まれ初のオリンピック・メダリストとなった。
1989年、東京都八王子市生まれ。小学3年のときから柔道を始め、中学2年で全国大会個人初優勝、同3年で団体戦全国優勝を果たした。2005年に渋谷教育学園渋谷高校へ進学。高校1年、16歳のときに講道館杯全日本体重別選手権、福岡国際女子柔道選手権で優勝し、一躍脚光を浴びた。減量苦の末に07年、52kg級に階級を上げ、同年の講道館杯で同級初優勝、続く嘉納治五郎杯国際柔道大会でも優勝、08年2月のフランス国際柔道大会で3位。同年3月の高校卒業後、三井住友海上に入社、4月の全日本柔道選抜体重別選手権大会で優勝し、北京オリンピック代表に決定した。初出場のオリンピックで10代でメダルを獲得しながらも「悔しい。金メダル以外は同じです」と表情を変えなかったが、表彰台では控えめな笑顔を見せた。