マエカワ・トモヒロ。劇作家、演出家。
2012年2月4日、舞台芸術作品や演劇関係者に贈られる「第19回読売演劇大賞」が発表され、「太陽」と「奇ッ怪 其ノ弐」で大賞と最優秀演出家賞に前川知大が選ばれた。1月31日に発表された、第63回読売文学賞でも戯曲・シナリオ賞に選ばれた。
1974年、新潟県生まれ。高校中退後、料理人修業をしていたが、大検(大学入学資格検定)を経て東洋大学哲学科に入学。大学時代は映画研究会で自主制作映画にかかわった。卒業後、芝居の脚本を書き始め、2003年に劇団「イキウメ」を旗揚げし、作・演出を手がけた。11年、「プランクトンの踊り場」で第14回鶴屋南北戯曲賞を受賞。他の作品に自身の手で小説化もされた「散歩する侵略者」のほか、「関数ドミノ」「抜け穴の会議室」「表と裏と、その向こう」「狭き門より入れ」など。週刊モーニングに不定期連載されているマンガ「リヴィングストン」の原作者としても知られる。