ヤスオカ・リキヤ。歌手、俳優。
2012年4月8日、ドスのきいた声や大柄な体を生かした迫力のある演技で、主に悪役として存在感を発揮した俳優の安岡力也さんが、心不全のため死去。65歳。
1946年7月19日生まれ、東京都出身。父はイタリア人で、母は日本人。高校在学中の64年に映画「自動車泥棒」の主演で銀幕デビュー。66年にはグループサウンズのバンド、シャープ・ホークスのリード・ボーカルとして歌手デビュー、「遠い渚」「ついておいで」などのヒット曲を放った。70年の映画「不良番長」シリーズに出演後は、迫力のある演技で主に悪役として活躍。一方、80年代に一世を風靡(ふうび)した人気バラエティー番組「オレたちひょうきん族」では、「ホタテマン」というコミカルなキャラクターでお茶の間の人気を博した。安岡さんは2002年ごろから肝臓病を患い、05年には多発性肝のう胞症で入院。06年には四肢に力が入らなくなる難病のギラン・バレー症候群を発症、10年8月には肝細胞がんと肝硬変のため生体肝移植を受けるなど、長い闘病生活を続けていた。