ヨシムラ・タツヤ。作家。
2012年5月14日、推理小説の「朝比奈耕作」「烏丸ひろみ」「氷室想介」の各シリーズや、ホラー小説などでも知られる作家の吉村達也さんが、進行性胃がんのため死去。60歳。
1952年3月21日、大阪府生まれ。一橋大学商学部卒業後、ニッポン放送に入社。制作部ディレクター、編成部プロデューサーを経て、系列の出版社である扶桑社に出向。86年、書籍部門の編集長を務めるかたわら、ミステリー小説「Kの悲劇」で作家デビュー。90年「ゴーストライター」が横溝正史ミステリ大賞(横溝正史賞)佳作に選ばれたのを機に、専業作家に転身。その後、「朝比奈耕作」など推理作品シリーズのほか、「キラー通り殺人事件」「エンゼル急行を追え」「邪宗門の惨劇」「スターダスト殺人物語」など、ホラーや心理サスペンスを含め200を超える作品を発表し続けた。死去の当日、吉村さんの公式サイトには、自らの訃報を伝える「私はこの度、死んでしまいました」との文章が掲載され、話題となった。