ヤマグチ・カオリ。柔道指導者。
2013年2月6日、柔道女子日本代表の前監督らによる暴力問題をめぐり、日本オリンピック委員会(JOC)の窓口として選手の告発を受け付けた女性スポーツ専門部会の会合で、告発の経緯を説明。
1964年12月28日、東京都生まれ。小学1年で柔道を始め、中学2年時の78年に始まった全日本選抜柔道女子体重別選手権を10連覇。80年から始まった世界柔道選手権52キロ級では84年オーストリア大会で日本人として初優勝。88年のソウル・オリンピックでは公開競技となった女子柔道で銅メダルを獲得するなど数々の功績を挙げたことから「女三四郎」と呼ばれ、女子柔道のパイオニアとして活躍。89年に筑波大学大学院を修了、現役を引退。2008年に同大学院准教授となり、11年からはJOC理事を務める。13年に明るみになった女子柔道暴力問題では、12年のロンドン・オリンピック後、女子代表選手から女子柔道監督やコーチによる代表合宿での暴力やパワーハラスメントの存在を知り、全日本柔道連盟(全柔連)幹部に問題解決を直訴。同年11月に全柔連が同監督の続投を発表したことから、女子選手によるJOCへの告発を後押しした。