アル・ゴア。Al Gore。本名Albert Arnold Gore。政治家。
2007年10月12日、ノルウェーのノーベル賞委員会が、「地球温暖化問題への認知を高めた」として、アメリカのアル・ゴア前副大統領と、国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)にノーベル平和賞を授与すると発表。
1948年、アメリカの首都ワシントンDC生まれ。ハーバード大学卒。ベトナム戦争に従軍した後、テネシー州の地元紙記者に。76年、27歳で下院議員選挙に当選。85年には上院議員に転身した。93年1月、クリントン政権の副大統領に就任。97年には京都議定書採択に尽力した。2000年、民主党の大統領候補となったが、11月の大統領選挙ではわずかな差でブッシュに敗北した。1989年に、当時6歳の息子が交通事故で九死に一生を得たことで、息子が生きてゆく地球の環境を真剣に考えるようになり、大統領選の敗北後には、地球温暖化防止を訴える講演を世界各地で行うようになった。2006年、この講演を基にしたドキュメンタリー映画「不都合な真実」が大反響を呼び、07年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞。著書に「地球の掟-文明と環境のバランスを求めて」「不都合な真実」など。