オギガミ・ナオコ。映画監督。
2011年3月11日、文化庁が主催する第61回芸術選奨の文部科学大臣新人賞(映画部門)に映画「かもめ食堂」や「トイレット」などで知られる荻上直子監督が選ばれた。
1972年、千葉県生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、94年に渡米、南カリフォルニア大学大学院映画学科で学んだ。2000年に帰国後、「星ノくん・夢ノくん」で第23回ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード2001)の音楽賞を受賞。03年に「バーバー吉野」で長編映画監督デビュー。同作でベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を受賞した。06年の「かもめ食堂」は大ヒットとなり、07年の「めがね」でベルリン国際映画祭ザルツゲーバー賞を受賞するなど海外でも注目されてきた。カナダのトロントで撮影が行われた、最新作「トイレット」は、カナダ人の3人の兄妹と英語を話さない日本から来た祖母という4人の家族を描いた物語で、自身初の小説集「モリオ」の中の表題作が原案となっている。