アオヤマ・シンジ。映画監督、作家。
2011年8月13日、スイスで開かれた第64回ロカルノ国際映画祭の国際コンペティション部門で、青山真治監督の「東京公園」(11年)が「金豹賞審査員特別賞」を受賞。同賞は、これまでの実績も加味した特別賞で、常設の最高賞「金豹賞」に匹敵する。
1964年7月13日、福岡県生まれ。立教大学では映画研究会に在籍。96年に「Helpless」で劇場用映画デビュー。2000年第53回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した「EUREKA ユリイカ」で、国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をダブル受賞し、世界的に注目を集めた。自らノベライズした「ユリイカ」で、01年第14回三島由紀夫賞を受賞するなど小説家としても活躍。受賞作の「東京公園」は長編としては07年の「サッド ヴァケイション」以来4年ぶりとなる作品で、三浦春馬と榮倉奈々が出演し、都会のオアシスとしての公園に焦点をあてたさわやかなラブストーリー。他の作品に「チンピラ」(1996年)、「月の砂漠」(2001年)、「レイクサイド マーダーケース」(04年)、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(05年)などがある。