コバヤシ・マサヒロ。映画監督、脚本家。
2007年8月11日、第60回ロカルノ国際映画祭で、小林政広監督「愛の予感」がグランプリに当たる国際コンペティション部門の「金豹賞」を受賞。日本人の受賞は、1970年の実相寺昭雄監督の「無常」以来37年ぶり。
1954年、東京都生まれ。フォーク歌手として活動後、郵便局員などの職を転々とする。業界紙の記者をしていた82年、シナリオ「名前のない黄色い猿たち」で城戸賞を受賞。脚本家として多数のテレビドラマを手がけた後、96年に「CLOSING TIME」で映画監督デビュー。同作品で97年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞した。以後「海賊版=BOOTLEG FILM」(98年)、「殺し」(2000年)、「歩く、人」(01年)、「バッシング」(05年)をカンヌ国際映画祭に出品。「La Coiffeuse 女理髪師の恋」(03年)では、ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門特別大賞を受賞するなど、海外で高い評価を受けている。著書に「神楽坂映画通り」「映画監督小林政広の日記」がある。