サムエル・ワンジル。Samuel Wanjiru。マラソン選手。
2008年4月13日、ロンドン・マラソンで、ケニア出身のサムエル・ワンジル(トヨタ自動車九州)が、世界歴代5位の2時間5分24秒の記録で2位となり、北京オリンピック男子マラソンのケニア代表に選ばれた。
1986年、ケニア生まれ。14歳で陸上を始め、15歳で来日、仙台育英高校に留学し、同校の全国高校駅伝2連覇に貢献。2005年、バルセロナ・オリンピック銀メダリストの森下広一監督率いるトヨタ自動車九州入り。同年9月にロッテルダムで行われた男子ハーフマラソンで59分16秒の世界新記録をマークし、注目を集めた。記録はその後、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)に破られたが、07年2月にアラブ首長国連邦で行われたラスアルハイマ国際ハーフマラソンで、ワンジルが再び世界新記録をマーク。翌3月にも一気にタイムを18秒縮め、58分35秒と世界記録を更新した。初のフルマラソン出場となった同年12月の福岡国際マラソンでも、2時間6分39秒の大会新記録で初優勝し、北京オリンピックのケニア代表への期待が高まっていた。