カマタニ・ノリオ(コトザクラ)。元大相撲横綱。
2007年8月14日、横綱琴桜として活躍し、引退後は先代佐渡ケ嶽親方として新大関琴光喜や大関琴欧洲らを育てた鎌谷紀雄さんが、敗血症による多臓器不全のため死去。66歳。
1940年、鳥取県生まれ。59年初場所で初土俵。63年春場所で新入幕。頭から当たる猛烈なぶちかましと、迫力のある押し相撲から「猛牛」の異名を取った。67年秋場所後大関に昇進。その後は故障に苦しんだ時期があったが、73年初場所後、第53代横綱に昇進。6場所制移行後では最高齢記録の32歳での昇進で、大関在位32場所での昇進も、武蔵丸と並ぶスロー記録。74年、名古屋場所を前に横綱在位8場所(番付上は9場所)で引退。幕内通算553勝345敗77休。優勝5回。殊勲賞4回、敢闘賞2回。引退後急逝した師匠の後を継ぎ、12代目佐渡ケ嶽を襲名。琴風、琴欧洲、琴光喜の3大関の他、22人の関取を育て、日本相撲協会でも審判部長や理事などを務めた。