オスカー・ピストリウス。Oscar Pistorius。陸上選手。
2011年8月8日、南アフリカ陸上連盟は世界陸上大邱(テグ)大会に出場する選手を発表し、両足が義足のオスカー・ピストリウスが男子400メートルと4×400メートルリレー代表に選ばれた。下肢を失った選手が健常者の同選手権に出場するのは史上初となる。
1986年11月22日、南アフリカ共和国生まれ。生まれつきすねの骨がなく、生後11カ月で両足をひざ下から切断。高校時代に始めた陸上競技で2004年アテネ・パラリンピック、08年北京パラリンピックに連続出場。北京大会ではT44(ひざ下義足)クラスの100メートル、200メートル、400メートルで3冠を達成した。08年にはスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定により健常者の大会に出場できるようになっていたが、オリンピック参加標準記録を突破できず、北京オリンピックには不出場。今回は7月19日にイタリアで行われた競技会の男子400メートルで参加標準記録をクリアしていた。