シラガ・カズオ。画家。
2008年4月8日、天井からつるしたロープにつかまり、床に広げたキャンバスに足先で絵を描く独自の技法、フットペインティングで国際的評価を受け、第二次世界大戦後の前衛美術をリードした画家の白髪一雄さんが、敗血症のため死去。83歳。
1924年、兵庫県生まれ。京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)日本画本科で学んだが、洋画に転向。次第に前衛美術に傾倒し、52年に前衛芸術集団「0(ゼロ)会」を結成し、54年にフットペインティングの手法を考案。日本のアクションペインティングの先駆けとされ、55年には日本の前衛美術運動を牽引(けんいん)した「具体美術協会」会員となった。50年代半ばごろのアンフォルメル(非定形)ブームの中で国際的評価を受けた後、国内でも高い評価を得るようになった。代表作に「水滸伝豪傑シリーズ」や「丹赤(にあか)」などがある。