ヒラオカ・マサアキ。評論家。
2009年7月9日、音楽や芸能、文学、落語、犯罪といった幅広い分野を対象に評論活動を展開した評論家の平岡正明さんが、脳梗塞のため死去。68歳。
1941年、東京生まれ。早稲田大学文学部在学中に安保闘争に参加し、63年に中退。翌64年に「韃靼人宣言」で評論家デビューした。太田竜、竹中労らと「世界革命浪人(ゲバリスタ)」を名乗って「窮民革命論」を唱え、新左翼系文化人として注目を集めた。革命、犯罪から、ジャズ、落語を始めとする芸能まで、幅広い分野で評論活動を展開し、多くのファンを獲得。79年の著書「山口百恵は菩薩である」は大きな話題を呼んだ。90年に「大歌謡論」で大衆文学研究賞、93年に「浪曲的」で斎藤緑雨賞を受賞。他の著書に「ジャズ宣言」「マイルス・デヴィスの芸術」「大落語」「日本人は中国で何をしたか」など多数。居住地でもあった横浜市の野毛を拠点に、タウン誌の発刊などにもかかわった。