マエダ・ジョウサク。洋画家。
2007年10月13日、幻想的なマンダラ図で知られる、洋画家で武蔵野美術大学元学長の前田常作さんが、心臓発作のため死去。81歳。
1926年、富山県生まれ。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)卒業後、小学校の美術教師のかたわら制作を続け、57年に第1回アジア青年美術家展で大賞を受賞。翌年からフランスへ留学し、現地で作品「夜のシリーズ」を「マンダラ的」と評されたのを機に、63年の帰国後マンダラを探究。65~66年には再び渡仏。70年代にはインド、ネパール、イランなどへ旅行を重ね、79年に日本芸術大賞を受賞。その後、「西国巡礼」シリーズに着手し、88年に全39点を完成。89年には仏教伝道文化賞、93年に「天曜」で安田火災東郷青児美術館大賞を受けた。著書に「マンダラの光」「心のデッサン」などがある。