ロッキー・アオキ。本名、青木広彰。実業家、冒険家。
2008年7月10日、アメリカを中心に展開する鉄板焼きチェーン店「ベニハナ」の経営者で冒険家としても知られるロッキー青木さんが、肺炎のため死去。69歳。
1938年、東京生まれ。59年、慶応大学1年の時、レスリング全日本学生選抜の一員として初めてアメリカに渡った。翌年に留学し、ニューヨーク市立大学ホテル・レストラン科を卒業。この間に、ハーレムでアイスクリームの屋台を開いて資金を貯め、64年に鉄板焼きレストランの「ベニハナ」1号店を開店。父親のアドバイスで始めた、シェフが客の前で行う鉄板焼きパフォーマンスが人気を呼び、全米にその支店網を広げた。79年にはパワーボートの練習中に転覆して瀕死の重傷を負ったが、82年には気球で初の太平洋横断に成功し、飛行距離の世界記録を樹立するなど、冒険家としても知られた。98年に株のインサイダー取引の容疑でアメリカ連邦検察当局から起訴され、ベニハナ会長を辞任したが、その後も日本食レストランの経営にかかわるなどビジネス活動を続けていた。ファッションモデルのデヴォン青木は娘。