ヒヨシ・ミミ。本名、黒岩和子。歌手。
2011年8月10日、1970年代に退廃的なムードの漂う、鼻にかかった独特の声で「男と女の数え唄」「世迷い言」などのヒットを飛ばした歌手の日吉ミミさんが、すい臓がんのため死去。64歳。
1947年7月21日、埼玉県生まれ。67年に「池和子」の芸名でデビューしたが、69年に改名し「おじさまとデート」で再デビュー。翌70年「男と女のお話」「男と女の数え唄」の大ヒットでNHK紅白歌合戦に初出場。77年には中島みゆき作詞作曲の「うそつきが好きよ」と「命日」が話題となり、78年にはドラマ「ムー一族」の劇中歌に「世迷い言」が使われ、自らも謎の歌手役で出演。80年代には「オレたちひょうきん族」で山本リンダ、安倍律子(現・里葎子)とともにゴックン娘として登場し、お茶の間で人気を呼んだ。90年には「ピップエレキバン」のCM曲「北風ぴゅうぴゅう」もヒットした。日吉さんは2009年に膵臓がんと診断され、8時間の大手術の末、同年後半にはステージに復帰。抗がん剤治療を受けながら活動を続けていた。