ナデシコ・ジャパン。サッカー女子日本代表。
2012年8月9日、ロンドン・オリンピック女子サッカーの決勝がサッカーの聖地ウェンブリースタジアムで行われ、なでしこジャパンはオリンピック初となる銀メダルを獲得した。日本サッカーにとっても、オリンピックでのメダル獲得は、1968年メキシコでの男子の銅メダル以来。
女子サッカーは、7月25日から8月9日(現地時間)にかけて、イギリス全土を舞台に開催され、佐々木則夫監督率いるなでしこジャパンは、前年のFIFA女子ワールドカップドイツ2011優勝メンバーで、「女性版バルセロナ」と評された精巧なパスサッカーと豊富な運動量を武器に、大会に臨んだ。オリンピックの女子サッカーは女子ワールドカップと並ぶ権威をもつ。また、ワールドカップの選手登録枠21人に対して、オリンピックの選手登録枠は18人で、試合日程も詰まっていることから、チームや選手への負担はより厳しいともいわれる。なでしこジャパンはグループステージ・グループF初戦でカナダを2-1で破り、スウェーデン、南アフリカとは0-0で引き分けて、グループ2位で決勝トーナメントに進出した。トーナメント準々決勝では優勝候補の一角ブラジルを2-0で、準決勝ではフランスを2-1で破り、メダル獲得を決めた。決勝の相手はオリンピック3連覇をねらうアメリカで、前年女子ワールドカップ決勝の再現となった。決勝はオリンピックの女子サッカー史上最多となる8万203人の観客を集めて行われ、ゲームはアメリカに2点を先行され、後半に1点を返したものの2-1で終了。優勝を逃し銀メダルに終わったが、アメリカと互角に渡り合ったゲーム内容は、前年からの進歩を感じさせた。
なでしこジャパンの2012年ロンドン・オリンピック招集メンバー18人は以下の通り(冒頭の数字は背番号)。GK(ゴールキーパー)1福元美穂、18海堀あゆみ、DF(ディフェンダー)2近賀ゆかり、12矢野喬子、3岩清水梓、5鮫島彩、4熊谷紗希、MF(ミッドフィールダー)10澤穂希、8宮間あや、9川澄奈穂美、6阪口夢穂、14田中明日菜、FW(フォワード)7安藤梢、13丸山桂里奈、11大野忍、17大儀見(永里)優季、15高瀬愛実、16岩渕真奈。