ヒノトリ・ニッポン。全日本女子バレーボールチーム。
2012年8月11日、ロンドン・オリンピック、女子バレーボール3位決定戦で、韓国との接戦を制し、日本が銅メダルを獲得。表彰台に上るのは、ロサンゼルス・オリンピック以来28年ぶり。
ロンドン・オリンピックへ向けて、2009年に日本バレーボール協会が愛称を一般公募、応募数940件の中から「火の鳥NIPPON」という愛称が選ばれた。ロゴやキャラクターには、手塚治虫の作品「火の鳥」が使われている。12年6月25日、全日本女子チームの中からロンドン・オリンピックの日本代表選手12人が選考、発表された(冒頭の数字は背番号)。セッター2中道瞳、3竹下佳江、ウィングスパイカー4山口舞、8狩野舞子、12新鍋理沙、14迫田さおり、16江畑幸子、18木村沙織、ミドルブロッカー5荒木絵里香、7井上香織、11大友愛、リベロ10佐野優子。監督は眞鍋政義。ロンドン・オリンピックには、開催国、ワールドカップ3位以内、大陸予選、世界最終予選で選ばれた12チームが参加。日本は、世界ランキングによって6チームずつ2組に分けられた予選ラウンドのA組に配された。1回戦総当たりリーグを行い、上位4チームずつ8チームが準々決勝に進出できる。8月5日、A組最終順位3位(勝点9/3勝2敗)で準々決勝に進み、7日、世界ランキング3位と格上の宿敵中国を、フルセットの大接戦の末、セットカウント3-2で撃破。9日の準決勝で勝てば、1984年のロサンゼルス・オリンピック以来28年ぶりのメダル獲得と期待されたが、北京オリンピック金メダルのブラジルに3-0で敗れた。しかし、11日の3位決定戦では、エース金軟景(キム・ヨンギョン)を擁する韓国を相手に、一進一退のシーソーゲームの中、エース木村沙織や韓国戦に強い迫田さおりが大活躍し、セットカウント3-0で勝利。悲願の銅メダルを獲得した。同日フジテレビ系で放送されたこの試合の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ)は関東21.7%、関西20.4%。また、13日付の国際バレーボール連盟による世界ランキングは前回の5位から3位に浮上した。