広告を通じて各種の公共キャンペーンを行う非営利の民間団体。広告の強力な伝達力や説得機能を生かし、社会と公共の福祉に貢献することを目的に1971年「関西広告機構」として大阪で発足。74年に社団法人の認可を受け「公共広告機構」と名称を変更、2009年に「ACジャパン」となった。11年4月より公益社団法人。公的資金をいっさい受けず、広告を扱う企業・団体約1200社が会員となって運営されている。11年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で民放各局はCMを自粛したため、CM枠の多くは公共広告が流された。これをめぐり「同じ内容が続く」「最後のエーシーというサウンド・ロゴが耳障り」と視聴者から苦情が寄せられたため、ACジャパンは音声削除作業を行うとともに「お詫びとお知らせ」をホームページで告知。また震災臨時キャンペーン制作を決定、「みんなでやれば、大きな力に」をスローガンに、「今、わたしにできること」を文字で呼びかけた2種類のCMを放送。さらにサッカー界で活躍する選手からの応援メッセージ、SMAPとトータス松本による「日本の力を、信じてる篇」、嵐やAKB48、人気タレントや俳優が出演協力する「今、わたしにできること・呼びかけ篇」を、順次切り替えて放送するようにした。