アメリカのインターネット検索最大手グーグルが手がける音楽配信サービス。2011年11月16日に参入を表明し、同日から正式公開と楽曲販売を開始した。大手レコード会社4社のうち、ワーナー・ミュージックを除いたソニー・ミュージックエンタテインメント、ユニバーサル・ミュージック、EMIの3社や独立系レコード会社と提携し、約1300万曲以上の楽曲を自社の配信サイト、アンドロイドマーケットで、1曲あたり0.99~1.29ドルで販売する。また、新進のアーティスト向けに、自分たちの楽曲を好きな価格で販売できるページArtist Hubが設けられている。グーグルミュージックでは、ユーザーが購入したファイルはデータセンターに保存でき、パソコンやスマートフォンなどを使って聴くことができる。そのため、ファイルをいちいち端末に取り込んだり、機器ごとにコピーする必要がない。また、購入した曲は、同社のSNS交流サイト「グーグルプラス」で、1回に限り友人と無料共有できるのも特色となっている。グーグルは、同年5月から一部の利用者を対象に、クラウドコンピューティングを活用した音楽の保存・再生サービスのグーグルミュージック・ベータ(ミュージックベータ・バイ・グーグル)を試験運用していたが、グーグルミュージックはその正式版となる。サービスはアメリカに限定され、海外での展開は未定。