アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が、2012年9月13日に決定した量的緩和第3弾のこと。量的緩和(quantitative easing)とは、政策金利を引き下げずに市場への資金供給量を増やす金融緩和策。QE3では、FRBが住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル(約3兆1000億円)のペースで市場から買い取る。FRBは、期限や総額を設定しない措置としてQE3を発表し、MBSの買い取りが住宅ローン金利の低下につながることを見込んでいる。住宅ローンの金利が下がれば住宅を買う人が増え、住宅市場が回復すれば建設業などの雇用が増加し、景気回復につながるという想定。FRBは、QE1(09年3月~10年3月)でも総額1兆2500億ドル分のMBSを買い取った。QE2(10年11月~11年6月)は総額6000億ドルのアメリカ国債購入だった。