条件のよい住宅ローンが組めない、低所得者や信用力の低い個人を対象にした、高金利の住宅ローン。優良(プライム)の下(サブ)に位置するのでサブプライムとよばれる。アメリカでは、当初数年は低金利、その後、高金利となるものが多い。融資残高は約1兆3000億ドル、住宅ローン残高の13%程度を占めるとされる。好景気を支える住宅市場拡大の要因の一つとされていたが、市場低迷により焦げ付きが急増している。そのため、サブプライム専門の金融機関では、不良債権の拡大と、資金の出し手が投資を抑制することによる破たんが増加している。さらに、個人消費も減退が懸念されて、アメリカ経済を揺さぶっている。2007年3月13日には、ニューヨーク証券取引所が、サブプライムローン大手の上場廃止を決定、これをきっかけにダウ平均株価が急落し、世界にも株安が波及した。