マンションの開発・販売事業者(デベロッパー)が抱える、完成して売れ残った新築マンション在庫を、別の販売事業者がまとめて安く買い取り、低価格で再販売するマンションのこと。これ以外に、モデルルームなどに使われていた物件や、単純に当初の売り出し価格から値下げされた物件を含める場合もある。2008年秋の世界的金融危機を契機に、日本の新築マンション市場が急速に冷え込み、完成在庫が積み上がったことから、資金の回収や決算対策などで在庫を圧縮したいデベロッパーと、価格が低ければ購買意欲をもつ消費者のニーズがマッチして、市場が拡大した。値引き販売は、同じマンションの既購入者にとっては資産価値の低下になるため、同一の事業者が手がけると、訴訟などトラブルになるケースもある。これに対し、アウトレットマンションは、売り主が替わるため、リスクを回避しやすい、ともされている。