家庭内の不用品をスーパーや百貨店、家電量販店などの小売店が買い取ること。回収品は可能な限りリサイクルに回され、代わりに現金や割引券をもらえる。2008年後半からの景気低迷のなか、買い換え促進につなげる狙いで大手小売チェーンが相次いで実施し、エコロジー意識の高まりも追い風となって大きな反響を呼んでいる。イトーヨーカ堂では、衣料品や家庭用品の現金下取りを実施。2008年末から断続的に行い、3000円の購入ごとに対象となる不要品を1点500円で引き取った。小田急百貨店では09年4月中旬に、婦人靴1足につき自店で使える1050円分のクーポン券と交換するキャンペーンを行った。4月下旬からは、紳士靴、婦人ハンドバッグ、スポーツシューズと下取り商品を拡大した第2弾を実施。そごう、西武百貨店、大丸、松坂屋などでも09年のゴールデンウィークを中心に実施。ビックカメラでは子会社のソフマップを含む全店で、定額買取下取りキャンペーンを実施。1万円以上購入の際、定額買取チケットが渡され、機械が故障していないものに限り、ノートパソコンやゲーム機、携帯音楽プレーヤーなどを定額で引き取る。