牛の個体識別番号から生産地履歴などを確認できるWebサイトで、パソコン版と携帯電話版がある。農林水産省所管の独立行政法人家畜改良センターが運営。2001年に国内で発生したBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)問題を契機として、03年6月に成立した牛肉トレーサビリティー法(牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法)により、国内で飼育の牛は1頭ごと10桁の個体識別番号で管理されている。番号は小売店の牛肉のパッケージなどに表示され、消費者も知ることができる。ただし、ひき肉などは複数の牛が使用されるため表示がない。この番号を同サイトに打ち込むと、当該肉牛の、(1)出生または輸入年月日、(2)雌雄の別、(3)母牛の個体識別番号、(4)飼養施設の所在地(都道府県)、(5)牛の種別(品種)などの個体情報を確認できる。11年7月、東北各県の農家で高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらが牛に与えられ、汚染された疑いのある牛肉が全国に流通していた問題を受け、同サイトへのアクセスが急増。一時つながりにくくなるなど障害が発生した。