パソコンの基本ソフト(OS)の大手メーカーであるマイクロソフト(MS)が、2009年12月から日本の市場に投入する、自社製のOSウィンドウズ・モバイル( Windows Mobile)を搭載したスマートフォン(smart phone)。スマートフォンは高機能携帯電話ともいい、パソコンとほぼ同等の機能を有し、メールなどのデータ通信機能があり、ブラウザーを利用してインターネットが使える携帯電話である。アメリカなど海外では既に09年10月から売り出しているウィンドウズ・フォンの特徴の一つは、パソコンとの同期が可能なマイフォン(My Phone)というサイトと連動して、連絡先や予定表、メール、写真やビデオ、各種ドキュメントなどのデータをサーバー上にバックアップし、随時に取り出すことができることである。またMSは09年10月に商品を扱う「店」に相当するウィンドウズ・マーケットプレース・フォー・モバイル(Windows Marketplace for Mobile)と呼ぶオンラインサイトを開設。ここに出版社の集英社やゲームソフトのコナミなど30社が電子書籍やゲームなど100種以上の対応ソフトを配信し、ウィンドウズ・フォンでソフトなどの商品を決済し、直接取り込むことができる。こうした配信サービスのビジネスでは、アップルのアイフォーン(iPhone)が先行し、ウィンドウズ・フォンはこれを追走する形となっている。またマイフォンやウィンドウズ・マーケット・プレース・フォー・モバイルなどのサイトやビジネス形態も、既にアップルが展開しているモバイル・ミー(MobileMe)や、iTunesにおけるアップ・ストア(App Store)に相当するともみられる。ウィンドウズ・フォンの価格は499ドル(約4万4000円)。