NTTドコモが2010年4月1日に発売したスマートフォン(高機能携帯電話)。OS(基本ソフト)にグーグルが端末メーカーに無償提供するアンドロイドを採用し、端末はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが開発した。NTTドコモは09年7月に日本で初めてアンドロイド搭載のスマートフォン「HT-03A」を発売しており、アンドロイド携帯としては2機種目になる。アンドロイド携帯では、日本では未発売の「Nexus One(ネクサス・ワン)」がiPhoneの対抗機として話題になったが、エクスペリアも日本でスマートフォン市場の大半を占めているiPhoneを意識した作りになっている。「新感覚エンターテインメントマシン」をキャッチフレーズに、音楽や動画、写真などのインターネットとのシームレスな連動が大きな特徴。たとえば、音楽を再生しながらアーティストの情報をウェブやYouTubeで検索して閲覧したり、電話やメール、Twitterなどの履歴を電話帳で一元管理できる。アンドロイドのバージョンは1.6で、CPUはクアルコム社製の1GHzを採用、ディスプレーは4インチとiPhoneの3.5インチより大きい。カメラ機能は810万画素のオートフォーカス対応。また、エクスペリアの発売と同時に、スマートフォン専用ポータルサイト「ドコモマーケット」の提供を開始。アプリケーションや楽曲などがダウンロードできるほか、サポート情報なども提供する。NTTドコモ以外の通信事業者も次々とアンドロイド携帯の発売を発表。ソフトバンクは同年4月下旬から台湾のHTC製「Desire(ディザイア)」を、KDDIのauは同年6月からシャープ製「IS01」の発売を予定している。