グーグル日本が2011年9月16日から開始した実際の店頭価格や在庫情報をインターネット上で公開するサービス。10年10月に始めたグーグルのショッピングサイトグーグルショッピングに加わったサービスで、同サイトで商品名を検索すると、これまでのネットショッピングサイトの価格や在庫の表示に加えて、利用者の位置情報から、近くの実店舗の在庫情報や販売価格、店舗の位置情報や営業時間、電話番号などが表示される。その結果、ユーザーにとっては実店舗からネット店舗まで、価格などの商品情報を一覧比較できるようになる。開始時にグーグルに情報を提供するのはヨドバシカメラ、マツモトキヨシホールディングス、良品計画(無印良品)、東急ハンズ、ローソンHMVエンタテイメント(HMV)、阪急リテールズ(ブックファースト)、西鉄ストア(にしてつストア)の流通大手7社約1200店舗で、数百万点の商品が検索可能となる。10月からはローソンが加わり、グーグルでは12年末には約100社に増やしたいとしている。小売企業の参加は無料で、1日1回以上、グーグル側にデータを提供する。グーグルは検索件数の増加による広告収入の増加につなげるねらいがあり、企業にとっては検索大手のグーグルに情報を公開することで、新規顧客の来店機会増が期待できる。なお、アメリカではすでに10年末からサービスが開始されている。