就職活動中の卒業予定の学生と、未就職の既卒者を支援するための公共職業安定所。厳しい雇用情勢が続くなか、学生の就職支援対策を強化することを目的に、2010年9月、厚生労働省が全都道府県の労働局に開設。現在、全国57カ所に設置されている。大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校などの在学生および卒業後3年以内の既卒者が対象。高校生の就職支援については、一般のハローワークが学校と連携して就職活動の相談などを行っているが、希望者は新卒応援ハローワークを利用することもできる。窓口で登録を受け付け、パソコンでの求人検索や仕事探しに関する各種相談などのサービスを提供する。その他、エントリーシートや履歴書の作成相談、面接指導、女子学生のメーク講座、臨床心理士による心理的サポートなども行う。また、厚労省は既卒者の雇用を促進するために、新卒応援ハローワークに求人登録をし、3年以内の既卒者を正規雇用した事業主に奨励金を支給する制度も導入している。