大手検索サイト運営のグーグルが無償で提供する、災害時の安否情報検索サービス。2010年1月に起きたハイチ地震や同年2月のチリ地震、11年2月のニュージーランド地震などでも利用された。パソコンや携帯電話でパーソンファインダーのページにアクセスし、探している人の名前を入力することで安否を確認したり、消息情報を登録することができる。11年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、グーグルは震災情報をまとめたサイト「グーグル・クライシス・レスポンス」を開設、そこにパーソンファインダーも設置された。同時に、避難所に掲載された名簿を撮影した写真をウェブ上で共有できる「グーグル避難所名簿共有サービス」も開始。投稿された名簿の写真は、ボランティアによってテキスト化され、パーソンファインダーで検索できるようにした。また、3月16日には、NHKの安否情報ダイヤルと、翌17日には携帯電話やPHSの通信事業者が運営する災害用伝言板と連携、パーソンファインダーから検索・確認できるようになった。11年3月29日現在、59万件を超える情報が登録され、日本語以外にも英語、韓国語、中国語(簡体字と繁体字)、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語に対応している。パーソンファインダーへは、パソコンの場合はグーグルトップページのリンクから、携帯電話の場合はhttp://goo.gl/keitaiからアクセスできる。