東日本大震災の復興財源を確保するために、財務省が個人を対象として発行した国債。当初の募集期間は2011年12月5日から同月30日までで、発行は12年1月16日。また、1月以降も発行される。最低1万円から1万円単位で購入が可能で、全国の銀行や証券会社の窓口、インターネットなどで販売。通常の個人向け国債と同様に元本は保証される。半年ごとに金利が見直される10年満期の「変動金利型」の金利は年率0.72%、償還まで金利が変わらない「固定金利型」では5年満期で0.33%、3年満期で0.18%に設定されている。11年度第3次補正予算の財源として盛り込まれた復興債の総額11兆5500億円のうち、1兆5000億円を個人向け国債でまかなう計画。復興債で集められた資金は、すべて震災復興事業に充てられ、購入者には安住淳財務相からの感謝状が届けられる。さらに、12年3月からは同様の目的の新たな商品として、東日本大震災復興事業記念貨幣を組み合わせた、個人向け復興応援国債が発売される。応援国債は10年満期で、3年間保有した人に対し、保有残高1000万円につき1万円金貨1枚、100万円につき1000円銀貨1枚が贈られる。