未成年の携帯電話から、有害な情報サイトへの接続を制限するフィルタリングサービスの2種類の方式。ホワイトリスト方式は、携帯電話会社が認めた公式サイト(すなわちホワイトリスト)だけに接続でき、それ以外のサイトには接続できなくする方式。ブラックリスト方式は、携帯電話会社が指定するサイト(ブラックリスト)だけを接続できなくする方式。2007年12月、総務省からの要請を受け、大手携帯電話会社3社は、未成年にフィルタリングサービスの原則加入を義務付ける方針を発表した。サービスを解除するには保護者の同意が必要。NTTドコモとKDDIは、原則ホワイトリスト方式を適用し、希望者にはブラックリスト方式を提供する形をとり、ソフトバンクはブラックリスト方式を適用する方針。ホワイトリスト方式は、携帯電話会社の公式サイト以外のサイトを見ることができないため、ユーザーの自由度が低く、また、公式サイト外のコンテンツ事業者のビジネスに影響を与える。一方、ブラックリスト方式は、ホワイトリスト方式より広範囲のサイトに接続できるが、膨大な数のサイトをキーワード検索などで仕分ける大まかな分類しかしていないので、健全なサイトも規制の対象となる可能性がある。このためコンテンツ事業者や業界団体から不満の声があがっており、コンテンツ事業者の間では、独自にコンテンツを審査してサイトの運用を監視し、健全なサイトは規制の対象から外すことを求める第三者機関を設立しようという動きもある。