2009年10月に中国の深セン証券取引所が開業したベンチャー企業向けの新興市場。将来性のある中小企業の資金調達、投資会社や投資家の起業支援の促進などを目的に創設され、中国政府としては、内需関連を中心に技術力のある次世代の成長企業を育成する場にするねらいもある。そのため、「直近3年の利益合計が3000万元」を上場基準とする既存市場に比べて、「2年連続で増益かつ1000万元の利益合計」など、上場の条件も緩和されている。深セン証券取引所は1999年から開設の準備を進め、創業板は、第1市場「主板」、中小企業向け第2市場「中小板」に続く第3市場となる。中国版ナスダックともよばれる。2009年10月23日に開業式典が行われ、10月30日から取引が始まった。初日は、審査を通過した第1陣28社が上場、株価急騰で全銘柄が一時売買停止となる勢いをみせ、全銘柄が公募価格を上回るスタートとなった。この28社以外にも、10月23日時点で上場申請を受理された企業は、26の省・区・市の188社に達している。