ウェブマネーともいわれ、主にネットワークの中で使えるプリペイド(前払い)式の電子マネーで、仮想通貨の一つ。電子マネーと呼ばれるものには、エディ、Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)などのように内臓のICチップ内に金額情報を保持して財布代わりに使えるFeliCaカードが知られているが、ネットマネーはこれとは異なり、金額情報はサイトの運営管理者がネット上で管理することからサーバー型電子マネーとも呼ばれる。ネットマネーを使うには、ユーザーはあらかじめネットもしくはコンビニなどに備えられた専用端末機で定まった金額分を購入し、発行されたIDを入力してネット通販や音楽配信の支払いの決済に充てたり、金額分をネット内で他人に譲渡することもできる。ネットマネーは、銀行口座やクレジットカードを持たなくても、IDが財布代わりとなり容易にネット決済ができるという長所がある。金融庁がまとめた民間の調査結果によれば、ネットマネーの発行額は2010年度中に7000億円(09年度4400億円)に上るものと推計され、またゲーム運営会社がネットマネー運営に参入するケースも多く、その額はさらに拡大するものとみられている。しかしこれまでネットマネーが規制の対象外であったことから、金融庁は利用者保護の観点から10年秋にも運営業者を監督対象とする規制を設けようとしている。ネットマネーの代表的な例には「WebMoney(ウェブマネー))」「楽天キャッシュ」「ちょコム」「ビットキャッシュ」などがあり、仮想空間のセカンドライフ(Second Life)のなかで通用する「リンデンドル」などもこれらに含まれる。「ネットマネー」「WebMoney(ウェブマネー)」「楽天キャッシュ」「ちょコム」「ビットキャッシュ」「セカンドライフ(Second Life)」は登録商標。